旬花です。
今回もオールドボトルです!
ニッカウヰスキーのフォーチュン80です。
こちらは1980年から1997年までギフト用として販売されていたウイスキーです。
ギフト用だけあってリッチで高級さを感じる雰囲気のボトルになっていますね。
ボトルには特級760mlとの表記から1980年代前半のものだと思います。
1980年代のギフト用ウイスキーがどんな味わいなのか非常に興味があります!
銘柄:ニッカウヰスキーフォーチュン80 特級
生産地:日本
熟成年数:不明
種類:ブレンデッド(モルト&グレーン)
キーモルト:余市蒸留所原酒
流通年代:1980年~1990年
内容量:760ml
アルコール度数:43%
~フォーチュン80の冊子より~
ウイスキーに魅せられた一人の男がいた。
彼の残した琥珀の一滴を。
いま、ウイスキーを愛するすべての人々に捧げたい。
ニッカの逸品、フォーチュン80。
よりまろやかに、より優雅に。ウイスキーづくりの奥義は深い。しかし便法はない。自然を尊び、伝統の技を守ることこそ唯一の道。それはウイスキーをひたすら愛し、「琥珀という名のドラマ」の演出に一生を捧げた男の大きな遺産。フォーチュン80。北海道余市と仙台宮城峡、この二つの地で熟成の時を重ねた秘蔵の原酒を、深い愛情と限りない執着で見事に調和させました。男の名前は竹鶴政孝。彼のウイスキーづくりに託した夢は、この一瓶の中で永遠に生きつづけることでしょう。フォーチュン80。心ゆくまでご賞味ください。
色 :淡いゴールド
香り :強く立ってくる感じではなく優しい静かなモルトの香り、うっすらとピートを感じる
味わい:ゆっくりと香りが広がりモルトの麦感とグレーンの甘やかさを感じる。濃厚なタイプのウイスキーではなく、あっさり目のバランスの良い味わい。
現在の令和の時代には濃厚なコクのある華やかなウイスキーが多くリリースされている中、こういった経験はとても新鮮です。
フォーチュン80は主張の強いタイプのウイスキーというよりは穏やかな落ち着いたバランス型のウイスキーといった印象でした。
このフォーチュン80リリースの3年前に竹鶴政孝氏渾身のウイスキー「鶴」がリリースされいます。
この「鶴」はまたコラムで書かせて頂きますが、モルト感強めのコクのある濃厚なウイスキーですのでフォーチュン80はよりシャープな味わいに感じる気がします。
竹鶴政孝さんはスコッチウイスキーを日本で再現したかったのですからフォーチュン80のバランスの良い味わいを表現したかったのではと想いを馳せてしまいました。
ストレートではアルコール感とモルトの淡い香りがふわっと広がり、ロックだと若干のスモーキーさが表れる感じでした。
ハイボールでしたら濃い目ですとフォーチュン80の香りと味わいを楽しんで頂けると思います。
穏やかな印象のフォーチュン80はゆっくりとストレートやロックで召し上がって頂ければと思います。
ニッカウヰスキーらしいバランスの良いあじわいのフォーチュン80を是非味わって頂きたいと思います。
大将おすすめ度:☆☆☆☆☆